【動画】音場純音の測定にはなぜワーブルトーンを使う?

【ギモン解消】補聴器の聞こえの検査で「普通の音」を使わないのはなぜ?

補聴器がどれだけ役に立っているかを確認するために、スピーカーを使って聞こえ方を測るテスト(音場測定)が行われます。

このテストで使われる音は、通常の聴力検査で使う「ピー」という一定の音(純音)ではなく、「ワ〜ン、ワ〜ン」と少し揺れたような音(ワーブルトーン)が使われていることをご存知でしょうか?

「なぜ、わざわざ揺れた音を使うの?」という素朴な疑問を、補聴器のプロがわかりやすく解説します。


ワーブルトーンが測定で必要な理由

ワーブルトーンを使う一番大きな理由は、「聞こえのムラ」をなくし、正確に測るためです。

部屋の中で起こる「音のケンカ」

補聴器の聞こえを測る防音室のような部屋でも、音は壁に当たって反射しています。この反射した音と、スピーカーから直接届く音がぶつかり合うと、不思議な現象が起こります。

一定の音(純音)を出し続けると、部屋の中に音が「非常に大きく聞こえる場所」「ほとんど聞こえなくなる場所」ができてしまいます。これは「音の干渉」や「定在波」という現象です。

[Image of Sound Wave Interference in a Room]

もし、測定中に患者さんが少しでも頭を動かすと、この「大きく聞こえる場所」から「聞こえなくなる場所」に移動してしまい、測定値が大きくブレてしまうのです。

ワーブルトーンで「ムラ」を解消

そこで活躍するのがワーブルトーンです。この音は、出る音の高さ(周波数)をわずかに素早く変化させています。

音が常に揺れることで、先ほどの「大きく聞こえる場所」と「聞こえなくなる場所」が固定されず、部屋全体の音のムラが解消されます。

結果として、安定した環境で正確に補聴器の効果を測ることができるのです。


その他のポイント

  • 過去との比較: 昔からこの方法で測定するのが世界的なルールなので、過去のデータと比較できるようにワーブルトーンが使われ続けています。
  • 補聴器の機能の影響: 補聴器の「雑音を抑える機能」などが測定に与える影響を少なくする効果もあります。

知っているようで知らなかった、補聴器測定の裏側を覗いてみましょう。

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