【Q&A 難聴と認知症には関係があるの?】
【Q&A 難聴と認知症には関係があるの?】
こんにちは、補聴器センターめいりょうグループです。
今回は、お客様からよく聞かれる質問にお答えしたいと思います。
Q. 難聴と認知症には関係があるの?
はい、関係があります。
2017 年7月の国際アルツハイマー病会議において、「難聴は認知症の最も大きな危険因子である」というショッキングな指摘がされました。
最近の国内外の研究でも、難聴のために音の刺激や脳に伝えられる情報量が少なくなると、脳が萎縮したり、神経細胞の弱まりが進行したりして、認知症の発症に影響することが明らかになっています。
難聴が進行し、周囲からの情報量が少なくなると他人の言葉がよく聞き取れなくなり、会話がうまく成立しなくなります。
周囲とのコミュニケーションがうまくいかなくなると、人との会話を避けるようになってしまうことに。
さらに、抑うつ状態に陥ったり、社会的に孤立してしまったりする危険も生じます。
難聴になるとすぐに認知症になるわけではありませんが、社会とのかかわりが減ったりすることで精神的健康に影響を与え、認知機能に影響を及ぼす可能性があるというわけです。
では、「聞こえる」ことは、認知症予防につながるのでしょうか。
補聴器を活用するなどで、「聞こえる」状態を維持できると脳は活性化し、家族や友だちとのコミュニケーションを楽しむことで、認知症予防、または発症を遅らせる可能性が高くなります。
聞こえづらいと感じたら、放置せずになるべく早く対処しましょう。
補聴器をつけることに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、早めに補聴器を使うことで、脳に音を届けましょう。
「聞こえる」ことで、QOL(生活の質)は豊かになり、認知症予防にもつながります。
参考:日本耳鼻咽喉科学会HP http://www.jibika.or.jp/owned/hwel/news/001/